3~4年前、母にイニシャルの入ったスヌーピーのネックレスをプレゼントしました。
母は受け取ったその日から毎日着けてくれていました。
今日ふと母の首元を見ると、ネックレスが無かったので
“あ、今日珍しく何もつけてないやん(^^)”と言ったら
母は急にさみしそうな顔をして“ごめん…”と言いました。
“ん? …ああ!落としちゃったの?”と言ったら
母は泣きながら謝ってきました。
どうやら、かれこれ1ヶ月くらい前になくして、ずっと言い出せなかったそうです。
一ヶ月も前からしてなかったのか… 気付かなかった…
母は何度も何度も謝ってきました。
私はあげた側の人だし、
あげたのも3~4年前 私が実家を出る時に
私の代わりに近くにおいといてという意味であげたもので、
今は近くに住んでるし“ありゃ、落としちゃったんだー!”くらいにしか思わなかったんですが
本人は相当ショックだったみたいで、ひどく落ち込んでました。
“悲しいね、じゃあ今私がつけてるのあげる”といっても首を横に振る母。
“今度またかわいいの探そう”といっても“もうネックレスこわくて出来ない…”
相当ショックだったみたいです。
アクセサリーがちぎれたり落としたりするのは、不吉な事だと思われがちですが
実はその人の厄を吸い取って身代わりでちぎれてくれたという考え方もあるので
実は全然悪いことじゃないんです。
“悲しいけど見代わりになってくれたならいいことじゃん。もし私が結婚とかするってなって、今の家を出てく時がきたら、またネックレスあげるから着けてくれる?”といったら、母はやっと笑顔になって頷いてくれました。
私は今日の母の顔を一生忘れないでおこう。
と、ホクホクしながら某キディーラン○ドに行ったら
スヌーピーのアニメが再生されてて、その前に一人のおばさまが立ってらっしゃいました
私と全く面識のないご婦人です
顔を見たらガガ様もビックリのアイメイク。
アイラインでまつ毛をまぶた全体に描いていました。
そして、スヌーピーのアニメに向かって何かお話をされていたみたいで
あまりにも楽しそうだったので、よく聞いてみると
“やっぱり普通の人生やったら面白ろないからね。ジャズダンスとかフラメンコ習いたいと思ってる。”
“すっぽんの頭はキンタマと同じやゆーてね!”
“古田さんとこに新しいアルバイトの方入ってきたんやけどよー仕事せんのよ。”
“やっぱり色白が好きな人とかていっぱいおるけど、最近は黒を求める人も増えてきてるからねー!”
彼女の話は尽きません。
息継ぎをする暇もなく喋ります。
ちらちらこっちを見ながら喋ります。
かれこれ20分弱しゃべり続けた彼女は、去り際に私の顔を見て
“顔白っ!!!!”
と言って行きました。
残念ながら、今日一番印象に残ったのは
あの母の顔よりも彼女の顔でした。